京都駅から新幹線で名古屋に、塩尻まで特急で2時間弱、横揺れ激しく少々気分が悪い。
普通に乗り換え茅野駅到着。バス発まで1時間以上あるのでタクシーに、幸い5人乗りがあり費用節約になった。運転手は山好きで今晩の宿「北横ヒュッテ」の先代と親しかった様だ。快晴で八ヶ岳の南から北、全山を見渡せる。昨夏縦走したコースを目でたどり感慨深い。今年も山の虜になりそうだ!
すぐに11:40分発のロープウェイに乗りこむ。登山客よりスキー・スノボー客の方が多い。
2階の休憩室で昼食と身支度、真っ青な空と真っ白な雪 窓には雪の結晶、幾何学的な紋様が描かれている。外に出てアイゼン装着、天気良し、風もなし、雪の白さが眩しい。ツァー散策者で賑わっている。
いよいよスタート、しっかりトレースがついた雪道を登る。樹林帯になると少々雪も深くなるが歩き易い。時折樹木の間から見え隠れする「坪庭」が美しい。夏は急な階段を疲れきった身体でヒィヒィ登ったが今日は快適だ。あっと言う間にヒュッテ到着、小屋にザックを置き「北横岳」山頂へ、風が強い。
目の前にはどっしりと風格ある「蓼科山」が。別名「女の神山(ビーナス山)」・標高2530mのごろ合わせで「ニゴー山」とも呼ぶと前日お世話になったタクシーの運転手から聞いた。
小屋に戻るが夕食には早いので「七ツ池」方面に下る。「ここが池かも?」とピッケルで雪をかき分け氷が張っていることを確認。地図では池のマークは3個だけになっている。今夜の小屋は8名。夕食は寄せ鍋で締めはうどん、味良く美味しい・美味しいを連発、長丁場の明日の山行の活力となる。夜間でも通路には灯り、洗面所(冬は水使用不可)には石油ストーブがつけられ宿泊者に優しい小屋です。
家庭的で小屋の主人(ケンちゃん)との語らいも楽しいです。私は今回で3回お世話になりました。
2日目
ヒュッテ ―― 縞枯山 ―― 茶臼山 ―― 麦草ヒュッテ(昼) ―― 白駒池 ――
7:45 9:35 10:00 11:20〜12:00 12:25〜45
高見石小屋 ―― 中山 ―― 黒百合ヒュッテ
14:00 15:30 16:10
「今日のコースは楽勝だね」とケンちゃんに見送られ出発。外はマイナス15度、新雪は2・3センチ、昨日通った道を下り東方向に向きを変え分岐を南にとり縞枯山を目指す。小屋泊とはいえ予備の衣類・足には12本爪のアイゼン・手にはピッケルとそれなりに身体は重い、頭に冠った目出帽は登りでは邪魔だが少しの風で、出ている肌が痛冷たく感じるので外せない。ゆっくりゆっくりと歩を進めようやく「縞枯山」到着、小休止ここは展望なし。平坦な道を歩きいったん下ると「茶臼山」2人が展望台の方へ行ったが積雪が腰より深いと言って途中から引き返してきた。夏は石ゴロゴロ道も冬はすべり台みたいで特に下りはルンルンで気分良い。楽しくおしゃべりしているうちに「麦草ヒュッテ」に、トイレを借りるが外でアイゼンを脱し、中ではスパッツ・靴をぬぎようやく奥にあるトイレへ、とにかくめんどうだった。天気も良く比較的暖かったので外でカップラーメンに黒百合ヒュッテで買ったお湯をかけ昼食。お店でうどんを食べる人、人それぞれ。長めの休憩をとり後半に備える。
スケートリンクになると聞いていた「白駒池」。雪の下はしっかりした氷が張っている。思い思いに童心にかえりはしゃいだ。高見石小屋の案内版には高見石から中山は緩やかな登りと表記されていたが急なところとダラダラ登りでピークはまだかまだかと長く感じた。ようやく展望台、風は強いが素晴らしい眺め。中山峠をすぎ前方にテントが見えた。小屋の玄関から谷さんが顔を出す。40分前に着いてまだかまだかと待っていてくれた。3連休の1日目小屋は人でごったがえしていた。
私達は1000円増しで男女別の個室を予約していたがびっしりと敷かれた布団の隙間をぬってでないと部屋に入れなかった。それでもザックが持ち込めシュリンゲを繋いで衣類や手袋をかける事は出来た。ヒュッテには乾燥室がなかった。夕食では高木さん70歳の誕生日を祝してささやかながらビールで乾杯した。元気・元気 まだまだ余裕ありの様子。まったく汗をかいていないと言っていた。
CL・SLの判断で茅野駅から京都深草まで高速バスで帰ることに、バスの予約も取れ、乗り換えなし、費用軽減という事なしで感謝
3日目
ヒュッテ ―― 東天狗 ―― 西天狗 ―― ヒュッテ ―― 唐沢鉱泉分岐 ―― 渋の湯
7:10 8:00 8:25 9:50〜10:40 11:30 12:20
渋の湯(タクシー)=== 茅野駅 === 京都深草
14:00 14:40 16:00発 21時着
今朝も天気良く暖かい陽射しが私達に味方してくれているようだ。軽めのザックでピストンです。
綺麗!素晴らしい!と言っているうちに1時間足らずで東天狗登頂、人が多くて写真を撮るにも一苦労、風が強いのですぐに西天狗に向かうが雪が深い、トレースを踏み外すとドスンと大きな穴を作ってしまいそうです。西の頂上は風もなく冬の360度大パノラマに感激、3・4回来ている人もこんな素晴らしい景色は初めてと初挑戦の私は只々ラッキーとしか言いようがない。夏、天候に恵まれなかった分取り返した気分だ。青と白のまばゆい自然の美しさから離れ難いがヒュッテに戻らねば・・・
ヒュッテで行動食をとり、渋の湯に向かう。途中単独者・小人数のパーティとすれ違う。鉄の棒で網目に編んだ橋をアイゼンでひっかけないように注意しながら何度も渡った。6人全員元気で渋の湯にゴールイン。ここはかなり冷え冷えする。ザック持ち込み禁止・玄関まわりでの飲食禁止の張り紙あり。
入浴後行動食をとりタクシーで茅野駅へ。駅2階の休憩場所で地元のボランティアの方から100円でお茶とお餅2個を頂いた。美味しかった、満腹したところでバスに乗り込み帰郷の途に。 |